原料・成分情報

ホスファチジルセリン(PS)の働き

ホスファチジルセリン(PS)の特長

大豆から作られる高い純度のレシチン(リン脂質)の一種で、脳細胞を構成する成分であり、血液脳関門を通過することが出来る数少ない物質の一つでもあります。
PSの主な有用性としては、次のようなことがあります
(1)脳の働きを活性化する
(2)記憶年齢を若返らせる
(3)注意力や集中力を改善する
(4)ストレスに強くなる
(5)不安感を解消し、うつ状態を軽減する
(6)スポーツ能力を向上させる
(7)子供の落ち着きを改善する

ホスファチジルセリン(PS)の特長

認識力低下の改善

一般に知力面の衰えは40~50代ではじまり、中でも記憶力の低下は顕著なものです。これは脳のリン脂質含有量の低下や、神経細胞の死滅や脳細胞間の接続の悪化などが原因と考えられています。
長期にわたってPSを摂取することによって、加齢に伴う脳の神経細胞の樹状突起棘の密度低下を防げることが、ラットの海馬での実験でわかっています。
また、ヒトでのテストでは、PSの摂取によって記憶力が4~14才も若返りました。

精神的ストレスの抑制作用

PSはストレス感、疲労感によるうつ状態の改善などに役立ちます。ストレスを受けると副腎皮質からコルチゾールというホルモンが分泌され、そのことによって血圧や心拍数が上昇し、その状態が継続すると肥満や糖尿病、高血圧、うつ、認知症、記憶障害など様々なトラブルにつながると考えられています。PSを摂取することにより、ストレス時にコルチゾールの過剰な分泌が抑制されるということがわかっています。
また、平均年齢20.8歳の男子学生48人を2群に分け、片方にはプラセボ(偽薬)、もう片方には1日に300㎎のPSを30日間摂取させた後に、ストレスとなる暗算作業を行なわせた結果、PS摂取群は自覚として頭脳が明晰で平静に感じ自信が持てたというデータがあります。

筋肉疲労の軽減やトレーニング効率の向上にも

筋肉疲労の軽減やトレーニング効率の向上にも

別のテストでは11名の重量挙げの選手(平均年齢22.8歳)に2週間のトレーニング期間中、1日に800mgのPSまたは偽薬を摂ってもらいました。この際のトレーニングのプログラムは筋肉疲労を引き起こしやすいように、普段よりもはるかに激しいものにしました。
コルチゾールは筋肉を分解するため、スポーツマンのトレーニング効率を低下させてしまいますが、PS摂取によりコルチゾール量を抑制できることがわかっています。
その後の、筋肉痛の状態を指標にしたがって表しました。
PSを摂っていたグループは筋肉痛が減っただけでなく、精神的な充足感も高まっていました。
PSはハードトレーニングにおける心身の疲労を和らげるといえます。

筋肉疲労の軽減やトレーニング効率の向上にも

脳の働きを活性化する

PSは、脳にエネルギーをしっかり供給します。
脳は体重の2%程度の重さしかないのに、食事から得られるエネルギーの
20%も消費する、とても多くのエネルギーを必要とする部位です。
PSには、細胞膜を柔軟にすることによりエネルギー源であるブドウ糖を
脳の細胞1つ1つにしっかり供給する働きがあります。下記は、記憶や判
断などの機能に減退が見られる59歳の女性にPSを毎日500mgずつ3週間
摂ってもらった結果です。

脳のほとんどの部位にブドウ糖(エネルギー源)がしっかりと供給される
ようになって、活発に働くようになりました。脳内にエネルギーが十分に
いきわたるようになった結果、名前、数字、文章などを覚える学習能力、
それらを思い出す記憶力、人の顔を識別する能力、物事に対する注意力や
集中力、それらの持続性が著しく改善しました。

PSは栄養の取り込みだけでなく、同時に脳内の老廃物の排出をスムーズ
にすると考えられています。
脳内の細胞も老廃物をキチンと排出することが脳の健康維持には不可欠です。

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