高麗人参
「コンディショニング・エナジー」の主成分高麗人参
高麗人参は、朝鮮人参やオタネ人参ともいわれるウコギ科の多年生植物の根で、
原産地は中国、朝鮮半島の地域といわれ、日本では古くからよく知られた薬草です。
先が分かれた根が人の形に見えたことから、人参の名がついたといわれています。
一度栽培した土地は、しばらく農作に使用できなくなるといわれるほど、土壌の栄養を
たっぷり吸い上げて成長します。
そのため様々な健康維持作用があるとして古くから珍重されてきました。
約2000年も前に中国で書かれたとされている「神農本草経」という書物にも高麗人参の
有用性に関する記述が残されています。
日本への伝来は西暦739年奈良時代のことといわれ、当時は貴重品であり
高貴な人々の間でのみ用いられてきました。
その後、江川時代に入り庶民にもその名が知られるようになると、多くの人々の手に渡るようにと、
八代将単徳川吉宗が国内での本絡的な栽培試験を奨励し、数々の試行錯誤を経たのち国産化に成功し、
現在でも長野県や福島県、島根県等で栽培が続けられています。
その際、試植の後、各地の大名に「御種」を分け与えて栽培を奨励したことが、
別名の「オタネニンジン」の由来といわれています。
それでも江戸時代には大変に高価なもので、庶民には高嶺の花でした。
また現代でも韓国では、人々の生活になじみ深い食材として、普段の食生活の中で広く愛されています。
その代表的なものが参鶏湯です。丸鶏のお腹にニンニクや干しナツメ、もち米などと一緒に高麗人参を入れ、
スープで煮込んだもので、韓国の人々の夏場の元気を支える滋養食です。